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INTERVIEW インタビュー

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vol.3 機能について

参加メンバー

サービス部 岡部 泰星

営業部 光實 結地

ボルボ・トラック
事業部 次長
杉村 淳

--続きまして、今回の新型FHの「機能」について、お話をお聞かせください。
まず、今回の新型FHの「燃料効率」について、教えてください。

光實

そうですね。乗り方とか積荷によって変わってくるので、明確な数値でお伝えはできないのですが、一般的には国産車よりは良いという風には言われてますね。
あと「パーキングクーラー/ヒーター」っていうエンジンを切った状態でも冷暖房を使用できる機能が標準装備されているんですけど、そういった部分から見ても、トータルの燃料代を抑えられてると言えますので、燃費向上に貢献できるのかなというような感じですね。

少し余談ですが、この機能を使用するにあたって、ボルボに搭載されたバッテリーは結構大きいものを使っています。国産の製品と比べると取り扱っている場所も限られていたり、あとちょっと値段が張るという点もあるんですけど。

岡部

エンジンを切った状態で使用できるので、燃費の消費を抑えながら車内を温めたり冷やしたりできる。これって昔に比べて車内空間の居住性気密性が上がったっていう点と噛み合って、熱が逃げたりしにくくなっているからこそ使いやすくなっているのかな。

杉村

そうだね。エンジンを回さずにヒーターとクーラーを使うので、電力としてはバッテリーの電力を使います。ただ、バッテリー上がりを防ぐ為の制御機能が付いているので、使用したままでもバッテリー上がりは起こらないという仕組みになっています。パワーとしては室内空間の温度を保つ程のパワーですね。これは2018年モデルから継続で標準装備(※車型によっては装備できないものもあり)となっています。

インタビューを受けている様子

--長距離ドライバーさんにとっては、車の中で休まれることも多々あるでしょうし、燃費向上だけでなく安全運転のためにしっかり休息をとっていただくためにも、大事な機能ですね。

杉村

そうですね。長距離移動っていう観点から言うと…これは燃費向上というよりは、燃料代のコストカットという話にはなるんですけど。今回のモデルから、燃料タンクが大きく搭載できるような設定になりました。これ、大きいと何が良いかと言いますと、自社で軽油の地下タンクを持たれている場合とかに、やっぱり外で入れるより安いですから。出発時にたっぷりと入れておくことによって、外での給油回数を減らすことができるんですね。
もし燃料タンクが小さかった場合は、自社で入れられる燃料も少なくなるということで、遠くに行ってしまったら出先で必ず給油しないとならなくなりますが、燃料代は自社で入れるよりも高くなってしまうので、やはり大きい燃料タンクを搭載することはかなりのメリットだと思います。自社タンクまたは近くで安く入れられる場所がある方にとっては、かなり好評いただいてますね。
燃費向上の機能とかではないんですが、トータルの燃料代が削減できる部分は大いにあると思います。

岡部

あと、機能面からいえば今回「I-シフト」っていうのがあって、ボルボのギアが確か16段あるんですけど、コンピューターが自動的に速度から一番適切なギアを選択してその回転数で車を動かしてくれるので、燃費の向上に繋がっていますね。一応マニュアルで乗ることもできるんですけど、それよりかはもう全部オートマで、もうボルボのコンピューターに任せてもらった方が、燃費が凄く良くなると言われています。

--自動で効率化してくれるのは便利ですよね。実際のドライバーさんはオートマで乗られている方が多いのでしょうか?

岡部

今はほとんどオートマの方が多いと思います。今までのトラックってやっぱりマニュアルの方が多かったりしたんですけど「マニュアルしか乗れん」みたいなドライバーさんも、一度オートマに乗ってその便利さに慣れてしまうと、オートマを選ばれる方が多いと思います。

--ひと昔前くらいまでは「トラック=マニュアル車」が主流なんだろうと思っていたんですけど、今はここが半々くらいに変わってきているのでしょうか?

岡部

そうですね、ボルボはもうほとんどオートマで乗られる方が多くて。国産車まで含めて考えると、一応マニュアルもあるかなぐらいだから……半々くらいありますかね?

光實

国産全体のトラック?それともボルボ・トラック?

岡部

全体です。

光實

全体だったら半々ぐらいかな。純正標準がオートマってのはありますし、今はオプションでマニュアルが選べる感じかな。

インタビューを受けている様子

--時代は逆転していますね。

光實

オートマの方がやっぱり操作性が良いと言いますか。ドライバーが干渉する部分が少ないので、長距離ではやっぱり好まれたりはしますね。マニュアル車が好きなのは、年配の方というイメージが強いんですけれども、とはいえ年配の方もオートマが良い人って結構いるんで、割と先入観なのかなと。あとドライバーさんはオートマがあんまり好きじゃないっていうのも、思われがちなんですけど。もちろん「マニュアルで操作している感じが好き」っていう方はいらっしゃるんですけど、ドライバーの高齢化も進んできているので、もうちょっと楽な運転が良いといったところで、年配の方は割とボルボを好まれる方が増えていますね。ハンドルも軽いですし、全部オートマで操作も楽ですし。

--機能はもちろん安全性を考慮しても、オートマ車は優秀ですよね。

光實

そうですね。ボルボに関して言えば、オートマ車ってギアが変わる時の振動って、車によっては結構感じるものも多いんですけど、ボルボは割とそれが少ないとよく言われているんですよね。揺れも少ないので腰への負担も比較的少ないのか「ボルボ以外は腰が痛ぇわ〜」っていうドライバーさんの話もよく聞きますね。そういった部分でも乗り心地のよさであったり、ハンドルの軽さといったオートマ車の良いところがマッチしているのかなと思います。

--確かに、その安全性や機能性の高さからも、ますます高齢ドライバーからの需要は増えていくような気がしますね。

光實

ええ。もちろんそのデザイン性とブランドイメージで、若い方の中でも熱望される方もいらっしゃいますし。

--見た目は若い方好きそうですね。

光實

ですね。僕もそのイメージだったんですが、実際には大体半々と言いますか。そういう理由で長年勤めてこられたドライバーさんの為に、最後だから安全で快適な車に乗ってもらおうと購入される社長さんもいらっしゃいます。業界内でのご褒美な立ち位置にあるのかもしれませんね。

--だいぶ良い車両ですもんね。

光實

ええ。全部がボルボだったら良いんですけど、ボルボは1台もしくは2台と限られた数になってくると「じゃあ誰に乗せるんだ」っていう話になった時に、入ったばっかりの新人ドライバーよりは、やっぱり貢献度が高いドライバーのご褒美的な存在としてご購入いただくこともありますね。それが結果的に全体の士気を上げることにも繋がるんで。「あの方はずっとこの会社に貢献していただいてるから、ボルボに乗ってるんよ」って言う方が、筋が通るからとも言われたりもするんです。

--じゃあ頑張ったら自分も乗れるのかなって、若手のモチベーションUPにも繋がっているんですね。

光實

そうそう、ドライバーさんはボルボに乗りたい!気持ちをバネに頑張れるし、企業側からもドライバーの意欲向上にも繋がる、僕らとしてもボルボ・トラックが売れる。高い車両ではありますがそれだけの価値があると、営業としても自信を持ってオススメできます。この新型FHに関しては特にそうですね。

--色んな立場から見たボルボ・トラックという存在、どの視点から見ても「価格以上の価値がある」といった共通点が感じられて、とても興味深いお話でした。

続いて、ボルボ・トラックの持つ特長の1つとして、世界的に見ても高いレベルの安全性能は大きな魅力だと思いますが、今回の新型FHで特に注目したい安全性能について、教えていただけますか?

光實

キャビンの耐久性は従来通りずっと高いんですが、強いて挙げるとしたら……あれですかね「アダプティブ・ハイビーム」っていう機能がありまして。これはハイビームで夜間走行中に対向車を検知すると、対向車が来た時に周りの車両が眩しくないように必要な部分だけを減光してくれるんです。だから夜間等で視界が悪い道の走行でも、対向車を気にすることなく、ハイビームを維持したまま走行できます。視認性を確保しながらも対向車が眩しくないような配慮は、自動でシステムが対応してくれるんですね。もちろん対向車だけでなく、近づいた他車両や原付、自転車、歩行者などにも有効なので、従来のハイビーム自体をオフにしてしまう機能に比べて、安全性の向上に大きく貢献したと言っても過言じゃないのではと思います。

--この機能、本当にすごいですよね。

光實

僕もこれを初めて聞いた時そんなことできるんかなって半信半疑だったんですけど、ドライバーが意識しなくても自動的且つその対象に対して光量を調整してくれるって、画期的なシステムですよね。
特にボルボはフロントガラスが小さく車高も高いので、ほんの一瞬でもライトで照らせないってなってしまうと「もしも」が起こり得る可能性も無きにしもあらずなので…対向車のことを常に気にせずに走れるっていうのは、本当に大きいメリットです。
似た機能は、国産では日野の新型も確か搭載してたんですけど、搭載するとなると値段も上がったりするんで。ボルボ特有の機能というわけではないんですけど、今回のモデルでは一部を除いて標準装備になっています。(※フルリーフサス車は非搭載)

岡部

安全性能という機能としては他に「非常ブレーキ付き衝突警報」っていう機能があります。これは、例えば走行中に前の車が減速したのに気付かずに後ろから突っ込んだりするようなことがあった場合、それを軽減する為に前の車がちょっと減速したなとセンサーが自動的に検知して「危ないですよ」って音を鳴らしながら、自動でブレーキをかけてくれます。だから衝突や後ろからの玉突き事故等の削減に貢献しているかなと思います。いくら気をつけていても、どうしても気付かないこと、気づくのが遅れることってあるじゃないですか。他にも坂を登っている時に、自分は普通のスピードで走っていても前の車がスピードを落としていたらぶつかったりするかもしれない。日常的に気を付けて運転していただくのは大前提ですけど、そんなもしもの時に備えて、緊急ブレーキが搭載されているのは頼もしいなと感じました。

インタビューを受けている様子

--確かに危ないですよね。行先によっては山道や路面の状態がよくない道の走行も有り得ますもんね。

光實

あくまで補助的なものなので、岡部の言う通り過信しすぎては良くないですけど、それでもやはりあるのと無いのとでは安心感が違いますから。他にも「車線逸脱」とかの機能は前モデルから付いているんですけど、こちらもあくまで補助的な存在として考えていただけたら。基本の安全装置に加えて、キャブの耐久性もありますので、もしもの際にドライバーを守ることが、やっぱりボルボの魅力なんだと思います。

杉村

安全性の向上としては…そう。機能ではないんですが、今回のモデルから「ステップ」が変わりまして。従来のものは滑りやすかったんですよね。それが今回の新型FHから表面の素材を変更していて「滑りにくくなった」とご好評いただいています。

--トラックは乗る時に高さがあるので、雨が降って足元が滑りやすい時など本当に危ないので、そういった対策にも目が行き届いて考えて造られているのは、乗る側にとっても安心ですね。

それでは、最後に「新型と旧型の違い」について、詳しくお話をお伺いします。

※一部画像は欧州仕様モデルのものとなり、日本仕様と異なる場合があります。